は引っ越しました。新しいアドレスは、
www.atp-michaelfleming-japan.com
です。
news!! マイケル・フレミング
次回来日ワークショップは
2015年5月1日ー5月5日
の4泊5日!
詳細はこちらへ!
ATPマイケルフレミング・ジャパン
office: 東京都新宿区三栄町8-37
ph: 050-3636-6229
atpjapan
news!
次回マイケル・フレミング来日WSは、
2015年4月30日〜
5月4日の
4泊5日に決定!
詳しくは、新しい公式サイトへ!!
www.atp-michaelfleming-japan.com
Awakening To Presence by
Michael Fleming
Japan site
"私たちは、生育の過程において後天的に刻まれ
た、様々な条件付けや思い込みから真に解放され
る事によって、生来の輝ける資質と生命力の源に
再び繋がることが出来るのです。"
●Awakening To Presence〜"存在への目覚め" とは何か?
日本ではまだあまり馴染みの無い、この「presenceにawakeする」とい
う表現ですが、米国では十数年前にエックハールト・トールが大ブレイク
して以後、いわばお茶の間の人気者 ・ TV司会者兼プロデューサーで慈善
事業家でもあるオプラ・ウィンフリーによる大々的なキャンペーンも手
伝って、トールのもたらした「Power Of Nowー今に生きる事によって繋
がれるパワー」という認識が、大変ポピュラーになりました。
彼の著作を読むと、日々の意識的な練習によって、絶えず頭に浮かぶ雑念
を振り払い、今この時の現実だけと繋がる事によってもたらされる、人生
や健康への様々な恩恵がわかりやすく書いてあります。この、今に繋が
る、という事については後でより詳しく触れますが、まず注目したいのは
著作の中にある「ペインボディ」という認識で、彼は、私たちは皆傷にま
みれた痛みに満ちた体〜ペインボディを持ち、それが様々な人生の領域
に立ちふさがる、と書いています。
トールは彼なりのリサーチで、それをなんとか納める様々な解決法を解い
ていますので、ご興味のある方は彼の著作を読んでみるとよいかと思いま
す。
しかしここはマイケル・フレミングのサイトですので、トールとはまた
違ったアプローチで、長きに渡ってその痛みに満ちた層に取り組んできた
マイケル・フレミングの理念を説明してゆこうと思います。
●理学療法や脳神経学〜発達心理学・対象関係論を包括するプ
リンシプル
マイケル・フレミングは、スポーツ医療士や理学療法士として、また長年
に渡るライフ・コーチとしての臨床経験を通じて得た実践的なリサーチか
ら、トールが"ペインボディ"と呼ぶその痛みに満ちた層とそのシステムに
ついて、より明晰な説明をしています。
いわゆる心的外傷の塊とも呼べるペインボディですが、マイケルはそれに
ついて、我々の多くが生育の早い時期において、脳の発達段階に応じた適
切なケアを保護者から受けられない事によって、様々な否定的心的パター
ンを獲得してしまうという、オーストリアの児童精神分析医メラニー・ク
ラインの説を引用しています。
例えば生後7ヶ月〜18ヶ月の練習期と呼ばれる時期、幼児はようやく自分
の力で動き出す事を覚え、様々な物に興味を示し、這い這いをしたりヨチ
ヨチ歩いたりして、冒険を始めます。
しかしこの頃は同時にまだ養育者からの心理的肉体的サポートも必要とし
ている時期ですから、赤ちゃんは冒険をしながら、度々お母さんを振り
返って暖かい反応や優しい勇気づけを得ようと試みます。
仮に初めて犬に出会って好奇心をそそられ、その犬に近づいて行こうとし
たら、思いがけず吠えられてしまったとしましょう。そんな時その子は、
お母さんに抱き上げてほしかったり慰めて欲しかったりするわけですが、
お母さんがたまたま誰かとのおしゃべりに興じていて子供の求めに十分応
じられなかったり、あるいはもっと極端な例としては、育児放棄の様な状
態で、子供に一切サポートを提供しなかったとしましょう。
そうするとその子供の脳には、大喜びで新しい世界に歩み出て行ったのに
怖い目に遭った、そして怖い目に遭っても、誰も助けてくれないんだ、と
いう生物学的な学習認識が、刻み込まれるのです。
この、生育の早い段階で刻まれた強烈な体験の学習認識は、脳の長期記憶
野に蓄積され、将来に亘って決して書き換えられることはありません。無
力な幼児にとって、危険な目に遭った時に助けを得られなかったという体
験は、命を脅かす一大事に等しい事態であるため、この体験認識は、生死
を揺るがす様な迫力を伴って、脳に刻まれてしまうのです。
このような記憶を持つ子供は、大人になっても新しい体験をする事に強い
抵抗を感じたり、極度な用心深さや臆病さ故に、人生を大きく広げられな
いというような問題を抱える事になります。多くの人たちは赤ん坊の頃の
体験なんて忘れてしまいますが、脳の深い領域に刻まれたこの記録は、無
意識下で大きな力を持ち、ことあるごとに影響力を振るいます。多分大人
になった私たちは、意思力を使ってその不安や恐怖を封じ込めて生きてゆ
きますが、実際には多くの場合、その封じ込めがストレスとなり、体や心
の変調へと繋がってゆくのです。
またこの「新しい経験は怖いし、誰も助けてくれない」という記録は、例
えば小学校に入学する時、会社に入社する時、あるいは初めてデートする
時等、人生における新しい体験を迎えるごとに、つまりあの、初めて見た
犬に向かっていった時と同じ様な経験をする度ごとに無意識下で活性化さ
れ、犬に吠えられた瞬間の強い衝撃や、お母さんからのサポートを得られ
なかった時の心細さや恐怖といった感情が、まだ十分に体験されていない
新しい人生の領域を迎えた心に、フィルターの様に多いかぶさってしまい
ます。
その心的フィルターは、例えばまだよく知らない職場の上司を見た瞬間
に、あの犬の様に恐ろしい、と感じてしまったり、初めて会う担任の先生
に対して、どうせこの先生は自分が危ない目に遭っても決して助けてくれ
ないだろう、という様な、根拠の無い思い込みとして、現れるのです。
●信念が作るからだの歪み
マイケル・フレミングのコーチングセッションやワークショップでのサ
ポートセッションを体験した人は、彼の指摘する自分の人生や心の中にあ
る問題が、あまりに的を得ていてびっくりする、という経験をよくされる
かと思います。ろくに説明もしていないのに色々言い当てられると、まる
でマイケルが魔法でも使えるかのように思えてしまうものです。
しかしこれは、如何に自己の持つ信念のパターンが、からだや姿勢や体型
あるいは顔つきまで作り上げてしまうか、という事を、示しているので
す。
簡単な例で説明しますと、例えば子供の時に、おもちゃ屋さんにすごく魅
力的なおもちゃがあって思わず手を伸ばしたら、お母さんにばしっとはた
かれた、とします。はっとしてお母さんの顔を見ると明らかに怒ってい
て、ダメでしょ!と叱られてしまったとしましょう。
この時、おもちゃに手を伸ばした腕の筋肉は緊張で一瞬固くなり、無心の
喜びでわくわく脈打っていた心臓はきゅっと縮こまり、怒ったお母さんの
声と顔が恐くて、足がすくんでしまったかもしれません。
こうした微細な一連の筋肉の収縮は、その瞬間の出来事が過ぎ去ってし
まっても、中々からだからリリースされる事はありません。もしかしたら
この経験によって、何かに無心に手を伸ばす事は良くないのだ、と脳が記
録してしまったとしたら、次に何か魅力的な物や出来事に遭遇した時、そ
こにお母さんがいなくても、なんとなくの緊張を伴いながら、ためらいが
ちに手を伸ばす様になるかもしれません。そうすることで繰り返し同じ場
所の筋萎縮が起こり、やがてそれが、生来の体の歪みや体格であるかの様
に、定着してしまうのです。
理学療法士としての豊富な経験を持つマイケル・フレミングは、この微細
な歪みを見つける名人です。体の歪みや体型には、心的外傷に準ずる普遍
的なパターンがある為、それを見つける事で、個人の持つ心や体、あるい
は人生における問題を、見つける事ができるのです。
●痛みの領域を癒す事でもたらされる恩恵
さて、エックハールト・トールの「Power Of Now〜今に生きる事で繋が
れるパワー」同様に、マイケル・フレミングの「Presence(存在)に
Awake(目覚める)する」も、今に生きよう、という意味がありますが、
もっと言えば、”存在している、という現実に目覚めよう”と言っていま
す。
トールはその著書の中で、何故私たちが、たった今起こっている現実の中
に生きられないかと言うと、常に頭の中で色々な事を考えているからだ、
と言っています。
歯を磨いている時に、朝ご飯は何かなと考えていたり、食事をしている時
に、職場で起こった不愉快な出来事の事を考えていたり、もしかしたら観
光をしている移動中のバスの中でも、景色をぼんやり眺めながらも、頭は
他の事を考えているかもしれません。
この様に現在進行中の出来事から常に一歩退いている状態では、いつまで
経っても人生の持つリアルなダイナミクスに向き合えません。奇麗な花を
見ている時に、意識の半分が他の事に気を取られているとしたら、その花
の本当の美しさを、真に味わっていると言えるでしょうか。
トールは、食事や歯磨き等、日常の動作をしている時に、意識的にその動
作に集中する事で、絶え間ない想念の海から脱却する練習をせよと、その
著書の中で語っています。
しかしマイケル・フレミングは、そのような日常的な練習だけでは、恐ら
く永遠に、根本的な解決を得る事は無いだろう、と考えます。私たちが何
故すぐに雑念に意識を向け、現在進行形の体験から一歩退いてしまうのか
と言えば、ひとえに「怖いから」なのだ、と考えるからです。何が怖いの
かと言えば、雑念から離れて、ありのままを感じる事が、怖いのです。あ
りのままのリアルな情報の中には、蓄積されているネガティブな記録や、
その記憶から沸き起こる未来への不安などが含まれているからです。
私たちは、雑念を手放す事で向き合ってしまうかもしれない、自分自身の
存在の現実が、怖いのです。
しかしここにパラドックスが存在します。現実が怖い、と書きましたが、
私たちが怖がっているのは、実際には現実ではありません。例えば今現在
の私の現実は、マイケルのホームページの為にこの文章を書いている、と
いう事であり、そこに怖い要素は何も存在しません。
しかしもしも私がまだ、たくさんの悲しみや恐怖を伴う出来事の記憶に付
随する心理的おののきをからだの中に溜め込んでいたままだったとした
ら、もしも子供時代に例えば、自分が楽しいお絵描きをしている最中にい
きなり、宿題しなさいっ!!!という叱責の声に震え上がった記憶に伴う
衝撃を保ったままこの書き物をしていたとしたら、中々この書き物に集中
しないで、ちょっと書いたらちょっとTVを観てみたり、お茶を飲んでみ
たりお菓子を食べてみたりと、集中から気をそらそうと奮闘するかもしれ
ません。無意識下での葛藤ですからそんな自覚は無いかもしれませんが、
実はこの時私は、あんまり集中して今この出来事の中に没頭していると、
過去の、集中して楽しい事をやっていた時に突然叱責され怖い思いをした
その時の感情や、その経験によって構築された信念のパターン、例えば、
「何か楽しい事に没頭しているとイヤな事が起こる」という不安感を感じ
る事を恐れ、回避しようとしているわけです。
バカバカしく思われるかもしれませんが、実は多くの人々がこの様な理由
で、現実、という今という瞬間に心を完全に解き放たず、現実と乖離した
脳内の想念の中へと、逃避したまま生きているのです。
ですから、自分の恐れる自分の中の怖い情報を癒さない限り、真の意味で
”今に生きる"、という事は、不可能だとマイケルは考えます。
そして先ほども書いたように、今に完全に生きられなければ、書き物の能
率も上がらないですごく時間がかかるかもしれません。比較的多くのクリ
エイターが、お酒を飲んだりドラッグを使ったり、あるいは様々な中毒性
のある嗜好品に頼りながら作品を創る事のひとつの理由に、これがあるの
ではないかと、私は疑います。
お酒やドラッグを使う創作者は、感性を解き放つ為とかリラックスする為
と言う事がありますが、彼らは、一体何から自己の感性を解き放ち、何
からリラックスする必要があるのでしょうか。
ハイになれる材料を外から取り入れて言わば正気を麻痺あるいは弛緩させ
ないと、謎の恐ろしい感情、例えばジャッジや自己否定や才能への自信喪
失などの感情が湧き上がって来て、創造する、という孤独な作業に向き合
えないのかもしれません。
では、そのジャッジや自己否定や自信の無さは、どこから来るのでしょう
か。もしかしたら子供の頃に、自信満々に作った砂のお城を、お母さんが
褒めてくれなかったからかも、しれないのです。
"今"に完全に自己を投入する事ができないということは、脳内にある狭い
過去の記録倉庫の中の世界から出ず、人生に絶えず訪れる新しい現実を、
フレッシュな認識で見ない、という事です。
そしてもう今現在は存在しない、子供時代に経験した様々な理不尽、干渉
や支配やジャッジ、叱責やルールや脅し、酷い場合には精神的肉体的な虐
待等によって自己の中に発生した、強烈な否定的感情エネルギーのスパー
クに、未だ支配されているという事なのです。
●お母さんが悪いわけではない
なんだかここまで、お母さんのせいで、という例を沢山出してしまったの
で最後に付け加えますが、例えどんなに赤ちゃんを大事に思う愛情深いお
母さんに育てられたとしても、人間の様に繊細で複雑なシステムを持つ生
物は、生育の過程でどうしてもトラウマを抱えペインボディ<マイケルは
これをエゴと呼びますが>を作ってしまうものなのです。
しかし、その痛みに満ちた領域〜ペインボディ/エゴが人生を生きにくく
しているのだとしたら、いつまでもそれにつき合う必要はありません。
マイケル・フレミングの様に、実質的にペインボディを癒しその不自由な
条件付けから解放されるコーチングを提供する癒し手が存在するのですか
ら、是非それを利用して欲しいと思うのです。
例えば過度な臆病さや疑い深さ、無力感ややる気の無さ、嫉妬深さや被害
妄想、常につきまとう苛立ちやいいようの無い寂しさなど、様々な思考の
癖が原因で、人間関係や人生全般になんらかの問題を抱えていたり、原因
のわからない倦怠感や体調の優れなさを抱えている方、あるいはまた、特
定の嗜好品の中毒となり中々離れられない、という場合も、もしかすると
原因は、この痛みの領域にあるのかもしれません。
自分自身を過去に被った呪縛から解き放ち、本質的に備わっている健康で
豊かな資質、まだジャッジや制限にがんじがらめになって萎縮してしまう
前の、自由で伸びやかな生命力と創造力の源泉に再び繋がる為に、マイケ
ル・フレミングの方法を是非試してみてください。
マイケル・フレミング・ジャパン〜Awakening To Preseceは、年に二回
のマイケルの来日ワークショップの他、マイケル・フレミングのフォーマ
ル・トレーニング・クラス日本校を卒業後、マイケルから正式に認定され
た日本人トレーナー(個人セッションのみ)の紹介を行っています。
ATP(Awakening to Presence)の提供できる具体的なコーチングについて
は、当サイトの”ATPコーチング・セッションについて"、のページで解説
しています。
文/大竹サラ
(マイケル・フレミング・オフィシャルレプレゼンター)
ATPマイケルフレミング・ジャパン
office: 東京都新宿区三栄町8-37
ph: 050-3636-6229
atpjapan